ペルセウス座流星群 観測結果(2016年)
2016年ペルセウス座流星群の電波観測(世界統合)による観測結果です.メインピーク前の活発な活動がすでに予測されている中で、迎えた2016年のペルセウス座流星群ですが,その予報通り,11日23時(UT)頃に鋭い活動ですが,通常値よりも明らかに高い活動が観測されました.通常だと1時間のデータではエラーの可能性も捨てきれないので,慎重に対処しますが,この時間帯は観測できる世界中のサイトで同様の傾向が出たので,活動についてはほぼ間違いないだろうと判断しています.半値半幅は前後0.5時間ずつ.全体では2時間程度の活動だったようです.
その後の,メインピークは例年通り,眼視観測とは違って,少し早めの139°.75付近で観測されました.観測されたピーク値は3.5を超え,推定した活動要素のピーク値でも3.0になるので,前述の活発な活動を除いたとしても,全体的に2016年は活発な活動が見られた年だったといえそうです.
世界観測結果統合グラフ
ピーク構造
Time(UT) | Solar Long. | Activity Level |
---|---|---|
Aug.11 23h | 139°.474 | 4.21 ± 0.38 |
Aug.12 06h | 139°.754 | 3.72 ± 0.97 |
流星群活動推定構造
Comp.No. | Peak Time(UT) | Solar Long. | A(max) | FWHM(hr) |
---|---|---|---|---|
PER16C01 | Aug.11 23h30m | 139°.474 | 2.0 | -0.5/+0.5 |
PER16C02 | Aug.12 06h30m | 139°.754 | 3.0 | -10.0/+15.0 |
Parameters
- Radiant : α = 46°.2, δ = +57°.4
- Radian Elevation : 20° < h
- Using data within ± 0.50 σ in all observed data.
References
- Structure of meteor activity is estimated by "Lorentz profile".
- Observed data provided by RMOJ and RMOB