ペルセウス座流星群 観測結果(2020年)
2020年は11カ国39データ(うち、国内は9データ)を使用して最終集計しました.ピークとされた太陽黄経140°.0(12日22時JST頃)のピーク値自体は例年並みだったものの,立ち上がりの速度は弱く,どちらかといえば,太陽黄経140°.0~140°.4付近が活動のピークだったようです.推定ピーク時刻は13日2時JST頃(太陽黄経140°.2付近)です.
一方で,太陽黄経140°.8-140°.9において,活動レベルが上がっており,半値半幅は前後計3時間~4時間でした.この活動そのものは特に事前に予想はされていませんでしたが,活動レベルとしては明確にとらえることができました.過去の統計から求められる推定ZHRは従前ピーク(140°.2)はZHR100,想定外の140°.6のピークは推定ZHR115です.なお,太陽黄経141°~142°にかけてはなかなか活動レベルが下がらない結果となりました.推定構造としてPER20C03を近似要素に加えましたが,このような活動があった可能性,減少スピードが遅かっただけの可能性,もちろん観測誤差の可能性もあります.眼視観測やビデオ観測の結果と照らし合わせることで,何かわかるかもしれません.
世界観測結果統合グラフ
ピーク構造
Time(UT) | Solar Long. | Activity Level |
---|---|---|
Aug. 12 13h | 140°.012 | 1.25 ± 0.39 |
Aug. 13 10h | 140°.852 | 1.55 ± 0.43 |
流星群活動推定構造
Comp.No. | Peak Time(UT) | Solar Long. | A(max) | FWHM(hr) |
---|---|---|---|---|
PER20C01 | Aug. 12 17h30m | 140°.172 | 1.1 | -21.0/+21.0 |
PER20C02 | Aug. 13 10h30m | 140°.852 | 1.0 | -1.5/+2.0 |
PER20C03 | Aug. 14 07h30m | 141°.692 | 0.4 | -5.0/+3.0 |
Parameters
- Radiant : α = 46°.2, δ = +57°.4
- Radian Elevation : 20° < h
- Using data within ± 0.50 σ in all observed data.
References
- Structure of meteor activity is estimated by "Lorentz profile".
- Observed data provided by RMOJ and RMOB