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ペルセウス座流星群 観測結果(2021年)

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 2021年は14カ国49データを使用して最終集計しました.ピーク時刻が日本国内からは好条件であったことから,眼視観測含め全国的に期待された年でした(結果は全国的に悪天候で北海道などの限られた地域でのみ見えました).一方で,ペルセウス座流星群観測速報でもお伝えした通り,2021年は通常ピークから1日後に予想されていなかった突発出現がアメリカを中心に観測されました.突発出現は日本時間で14日16時~17時台(太陽黄経141°.48)で,流星電波観測ではヨーロッパとアメリカの観測地点で明瞭に捉えました(日本からは残念ながら放射点が沈んでいる時間帯で観測できず).この活動は14日12時頃(λ=141°.29)から見え始め,その後エコー数が急激に増加.ピークを迎えて14日22時頃(λ=141°.69)には終息しました.杉本氏によるZHR換算での推定値ではZHRr=220と通常値の約2倍の活動となりました.
通常ピークは規模は例年並みですが,ピーク時刻はやや遅めの結果となり,太陽黄経140°.5付近です.日本の杉本氏によって集計された結果と,眼視観測結果をまとめたものがeMeteorNewsに掲載されています.英語ですが,あわせてご参照ください.

世界観測結果統合グラフ

※クリックすると拡大.
2021年ペルセウス座流星群結果

ピーク構造

Time(UT) Solar Long. Activity Level
Aug. 13 02h 140°.288 1.77 ± 0.47
Aug. 14 08h 141°.489 3.72 ± 0.78

流星群活動推定構造

2021年ペルセウス座流星群推定構造

Comp.No. Peak Time(UT) Solar Long. A(max) FWHM(hr)
PER21C01 Aug.13 08h30m 140°.528 1.4 -27.0/+18.0
PER21C02 Aug.14 08h30m 141°.489 3.5 -1.0/+2.0

Parameters

  • Radiant : α = 46°.2, δ = +57°.4
  • Radian Elevation : 20° < h
  • Using data within ± 0.50 σ in all observed data.

References

  • Miskotte K., Sugimoto H. and Martin P.(2021). "The Big Supprise: A Late Perseids Outburst", eMeteorNews
  • Jenniskens P., Crawford C., Butow S. J., Nugent D., Koop M., Holman D., Houston J., Jobse K., Kronk G., and Beatty K. (2000). "Lorentz shaped comet dust trail cross section from new hybrid visual and video meteor counting technique imprications for future Leonid storm encounters". Earth, Moon and Planets, 82–83, 191–208.
  • Observed data provided by RMOJ and RMOB