ペルセウス座流星群 観測結果(2023年)
2023年のペルセウス座流星群は,通常ピークの他に2つピークが観測されました.通常ピークは太陽黄経&labda;⊙=140°.00(8月13日16時台)で観測されています。その他、λ⊙=139°.84(8月13日12時台)、λ⊙140°.84(8月14日13時台)でピークを捉えました。ロングエコーはピーク前は低調.特に12日のロングエコー数は,例年と比べて大幅に少なくなりました. 一方,ピークを迎えた後は,やや多めに推移し,特に15日は過去平均の約2倍観測されました.
世界観測結果統合グラフ
ピーク構造
Time(UT) | Solar Long. | Activity Level |
---|---|---|
Aug. 13 03h | 139°.837 | 1.91 ± 0.37 |
Aug. 13 06h | 139°.957 | 1.58 ± 0.36 |
Aug. 14 05h | 140°.878 | 1.65 ± 0.34 |
流星群活動推定構造
2023年はP.Jenniskens氏によって、λ⊙=139°.83(8月13日12時台)に弱い活動の可能性が指摘されており,最初のピーク(PER23C01)はそれに該当する可能性もあります.ただし,確たる証拠もないので、現時点で確信はできません.加えて,J.Vaubaillon氏によると、BC68年という古いダストトレイルとλ⊙=140°.74(8月14日11時台)付近に接近することが指摘されていました.こちらは第三ピーク(PER230C03)と近い結果ですが,2時間程遅い結果となりました.なお,このλ⊙=141°近は,近年,度々サブピークが観測されているところでもあり,今回の第三ピークがその一連の活動なのか,ダストトレイルによるものなのかは議論の余地があるところです.この他,2021年に突発出現として観測されたλ⊙=141°.5付近では,特に目立った活動はなかったようです.結果はMeteorNewsでも紹介されていますので,あわせてご覧ください. 参考: Sugimoto H. and Ogawa H. (2023) : “Perseids 2023 with worldwide Radio Meteor Observations”, eMeteorNews, 8, pp.285-287.
Comp.No. | Peak Time(UT) | Solar Long. | A(max) | FWHM(hr) |
---|---|---|---|---|
PER23C01 | Aug.13 03h30m | 139°.837 | 0.5 | -1.0/+1.0 |
PER23C02 | Aug.13 08h30m | 140°.037 | 1.4 | -16.0/+13.5 |
PER23C03 | Aug.14 04h30m | 141°.838 | 1.2 | -3.5/+5.5 |
Parameters
- Radiant : α = 46°.2, δ = +57°.4
- Radian Elevation : 20° < h
- Using data within ± 0.50 σ in all observed data.
References
- Jenniskens P., Crawford C., Butow S. J., Nugent D., Koop M., Holman D., Houston J., Jobse K., Kronk G., and Beatty K. (2000). "Lorentz shaped comet dust trail cross section from new hybrid visual and video meteor counting technique imprications for future Leonid storm encounters". Earth, Moon and Planets, 82–83, 191–208.
- Observed data provided by RMOJ and RMOB