10月りゅう座流星群 観測結果(2024年)
2024年はダストトレイルとの接近が予想(10月8日6時UT台)されていました(P.Jenniskens氏).結果として,λ⊙=195°手前(10月8日2時UT頃)からエコー数が増加し,λ⊙=195°.05(10月8日4時UT台)にActivity Level=0.95±0.63を記録しています.その後,エコー数が一旦落ちますが,λ⊙=195°.13(10月8日6時UT台)に再びActivity Level=0.98±0.30を記録しています.杉本弘文氏が推定するZHRrでは,2つのピーク時刻は当プロジェクトと同じで,前者はZHRr=72,後者がZHRr=51となっています.前者の方が高めに見積もられています.
5時UT台の減少をどう見るか?は議論ポイント.λ⊙=195°.13のピークは誤差範囲もさほど大きくなく確からしいピークですが,一方で,λ⊙=195°.05のピークはActivity Levelの割に誤差範囲も大きく,-1σでは,0.29と通常範囲に落ち込みます.仮にこのピーク規模が小さいとなると,ピークは6時UT台のみとなり,5時UT台に落ち込むことはなく,ピークに向けた増加の一過程といえます.
世界観測結果統合グラフ
ピーク構造
Time(UT) | Solar Long. | Activity Level |
---|---|---|
Oct. 08th 04h30m Oct. 08th 06h30m |
195°.051 195°.133 |
0.95±0.63 0.98±0.30 |
流星群活動推定構造
Comp.-No. | Peak Time(UT) | Solar Long. | AL(max) | FWHM(hr) |
---|---|---|---|---|
DRA24C01 DRA24C02 |
Oct. 08th 04h30m Oct. 08th 06h30m |
195°.051 195°.133 |
1.0 1.0 |
-0.5/+0.5 -0.5/+0.5 |
Parameter
- Radiant : α = 262°, δ = +54°
- Radian Elevation : 20° < h < 80°
- Using data within ± 0.50 σ in all observed data.
Reference
- Structure of meteor activity is estimated by "Lorentz profile".
- Observed data provided by RMOJ and RMOB