2025年12月度の日本国内流星電波観測者による電波観測結果の月次報告です.流星活動状況の報告,ロングエコーの出現状況などを掲載しています.
2025年12月度トピックス
12月はふたご座流星群、こぐま座流星群がピークを迎えました。
ふたご座流星群
2025年のふたご座流星群は、2024年と同規模の活動で、ピークはλ⦿=262°.11(14日14時JST台)でActivity Level=6.5と推察されます。ピークはこのように推定しましたが、Figure 1のとおり、Activity Level=6を超える活動は、λ⦿=261°.3(13日20時JST頃)~λ⦿=262°.5(14日22時JST頃)で見られており、約1日はピークと同規模の活動が続いていたようです。2023年に見られたサブピーク(λ⦿=260°.0)、2024年に見られたサブピーク(λ⦿=260°.8)については、2025年は特筆するような活動は見られませんでした。

こぐま座流星群
2025年こぐま座流星群は、λ⦿=270°.38(22日17時JST台)で、Activity Level=1.0の明瞭な増加を確認することができました。通常ピークはλ⦿=270°.7と比較すると早く、P.Jenniskens氏による「フィラメント」との接近(λ⦿=270°.26)、Vaubaillon氏による(λ⦿=270°.7)と比較しても該当するものはありません。ただし、彼らの予想がそれぞれズレた可能性も否定はできません。

月例報告・Activity Level
流星電波観測会報(月例RMOJ)
Radio Meteor Observation in Japan No.290として更新.国内11地点14データを収録.
(藤戸様,杉本様,坪井様,中村様,信太様,大塚様,鈴木様,吉川様,奥野様,松田様,脇田様)
2025年12月ActivityLevel(日本国内のみ/統合グラフ)
RMOJのデータに加え,狩野正樹様のデータも加えて算出しています.11月は前半にActivity Levelがあがりました、時期からするとおうし座南流星群の活動期に相当しますが、これだけ明確に出るのも珍しい気がします。この他の期間では特記すべき活動や傾向はありませんでした。

ロングエコー関連の報告
1日のロングエコー(国内統合)
12月のロングエコーは、ふたご座流星群のピーク頃のロングエコー数が多く、特に13日は過去5年平均より高かったようです。左のグラフは、2025年12月の1日当たりのロングエコー数(参考値)を示しており、右のグラフではその値が、過去5年平均と比較して何倍だったのかを示しています(過去5年平均と同じ=1.00)。この他、左のグラフでは22日のロングエコー数が過去平均の1.5倍でおそらくこぐま座流星群によるものでしょう。12月上旬もロングエコー数が多めに見えますが、例年このような傾向は見られています。右のグラフのか平均比でみると、2日、25日、27日が多くなりました。

(右)過去5年平均との比較(過去5年平均と同じ=1.00)