2026年1月度の日本国内流星電波観測者による電波観測結果の月次報告です.流星活動状況の報告,ロングエコーの出現状況などを掲載しています.
2026年1月度トピックス
1月はしぶんぎ座流星群がピークを迎えました。
しぶんぎ座流星群
2026年しぶんぎ座流星群の結果は過去平均と比較すると活発だったようです。推定ピークは、λ⦿=283°.16(1月4日6時JST台)でActivity Level=7.5です。過去平均値が、λ⦿=283°.15、Activity Level=4.5のため、この値と比較すると2026年は活発だったようです。活動は3日12時JST頃(λ⦿=282°.3)から活発となり、ピークを迎えた後、4日18時JST頃(λ⦿=283°.6)には終息しました。日本からはピークが夜明けに該当し、国内電波観測地点では好条件で観測することができました。

また、2026年はロングエコーも多く観測されました。暫定値ですが、1月4日のロングエコー数は全国データから22個/日。2020年~2025年平均では、10.1個/日のため、約2倍のロングエコーが捉えられた格好です。この値はしぶんぎ座流星群の活動期間において1日当たりのロングエコー数としては、過去最大の値であり、これまで多くても、2023年の15.7個/日でした。この他、2020年(14.4個/日)、2014年(14.3個/日)、2019年(14.0個/日)がありましたが、2026年はこれらの過去の値よりも群を抜いて高かったといえます。ただし、活動期間中(1月3日~5日)の1日当たりのロングエコー数を足した値で見てみると、2024年や2023年も比較的多く、2026年は4日に集中して多かったと言えそうです。なお、現時点ではあくまで暫定値のため、最終確定値は変動する可能性があります。
月例報告・Activity Level
流星電波観測会報(月例RMOJ)
Radio Meteor Observation in Japan No.291として更新.国内11地点14データを収録.
(藤戸様,杉本様,坪井様,中村様,信太様,大塚様,鈴木様,吉川様,奥野様,松田様,脇田様)
2026年1月ActivityLevel(日本国内のみ/統合グラフ)
RMOJのデータに加え,狩野正樹様のデータも加えて算出しています。1月はしぶんぎ座流星群の活動は顕著に出ています。それ以外はあまり突出しませんでした。ただし、2月の流星電波観測報告会で「かんむり座流星群」が話題になったので調べてみました。結果として、かんむり座流星群の放射点情報を用いた場合、2020年~2024年平均値と比較すると2倍近い活動がλ⦿=297°.3を中心に検出されています。IPRMOでは何らかの流星群という前提を置いて計算をするので、他の流星群の可能性がないかは、過去情報も見ながら、もう少し精査したいと思っています。

ロングエコー関連の報告
1日のロングエコー(国内統合)
1月のロングエコーは、前述のとおりしぶんぎ座流星群のロングエコー数が際立って増えました。ただし、下右図を見ると、ピークの4日前後は、むしろ例年よりも少なかった(前年比1.0を下回る値)ようです。この他、1月9日が過去5年平均の1.5倍を超えた値となっています。

(右)過去5年平均との比較(過去5年平均と同じ=1.00)