2024年5月度の日本国内流星電波観測者による電波観測結果の月次報告です.流星活動状況の報告,ロングエコーの出現状況などを掲載しています.
2024年5月度トピックス
5月は主要流星群「みずがめ座η流星群」がピークを迎えました。
みずがめ座η流星群
2024年みずがめ座η流星群は主極大が太陽黄経45°.77(5月6日3時UT台)でActivity Level=1.0と推定されています。ロングエコーが少なく、活動規模も過去と同規模でした。特記事項としては,グラフから太陽黄経47°.5付近に増加が見られます。Activity Level=1.8±0.5と前後の2倍近くとなり気にはなります。
月例報告・Activity Level
流星電波観測会報(月例RMOJ)
Radio Meteor Observation in Japan No.271として更新.国内7地点9データを収録.
(藤戸健司様,杉本弘文様,坪井正紀様,中村知弘様,信太浩信様,大塚博隆様,鈴木浩様)
2024年5月ActivityLevel(日本国内のみ/統合グラフ)
RMOJのデータに加え、狩野正樹様のデータも加えて算出しています。5月上旬にみずがめ座η流星群の活動が見られます。その他、20日~21日の値が若干上振れしています。時間帯からしても日本時間で午後にあたり、おそらく昼間流星群の影響と思われます。実際に昼間流星群の活動かどうかを判断するには、世界のデータを用いて放射点位置を考慮する必要があります。
ロングエコー関連の報告
1日のロングエコー(国内統合)
5月はみずがめ座η流星群のロングエコー増加が例年見られており、今年も増加しましたが、規模としては過去最低と呼べるくらいの低調さでした。日付別では日本時間で4日と5日が多く、1日あたり4個~5個程度。ただし、これでも過去5年平均の半分、昨年の4分の1程度とかなり低調でした。2020年も少ない年でしたが、その値よりも低かったと推定されます。
この他では、7日も比較的多めでした(6日や8日が少なかったという解釈もできるため、一概に7日が多かったとは断定ではできません)。その他特異日と呼べるような出現はありませんでした。おおよそ1日当たり1個~2個程度で推移しました。
ロングエコー(5月度投稿数:–集計中–件)
2024年5月は全体で—件の投稿がありました.60秒を超えるロングエコーは–件.内,2分越以上は–件、3分以上が–個でした.
本リストはあくまでロングエコー掲示板などに投稿された数です.従って,報告数=出現数はイコールではあません.
*現在集計中*
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