2025年1月度月例報告(RMOJ)

2025年1月度の日本国内流星電波観測者による電波観測結果の月次報告です.流星活動状況の報告,ロングエコーの出現状況などを掲載しています.

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2025年1月度トピックス

しぶんぎ座流星群集計結果

世界の流星電波観測データを用いた、しぶんぎ座流星群の電波観測結果です。

2025年しぶんぎ座流星群
世界の流星電波観測による2025年しぶんぎ座流星群結果(灰色線は推定活動)

2025年しぶんぎ座流星群の推定ピークは、太陽黄経λ⦿=283°.25(1月4日2:30)頃と,過去10年平均値(λ⦿=283°.15)より2時間程遅めのピークでした。推定ピーク値は、過去10年平均値AL=4.5に対し、Activity Level(AL)=5.0と推定され、やや高いもののほぼ例年並みの活動規模だったようです。

月例報告・Activity Level

流星電波観測会報(月例RMOJ)

Radio Meteor Observation in Japan No.279として更新.国内9地点11データを収録.
(藤戸健司様,杉本弘文様,坪井正紀様,中村知弘様,信太浩信様,大塚博隆様,鈴木浩様,吉川泰史様,奥野浩一郎様)

2025年1月ActivityLevel(日本国内のみ/統合グラフ)

RMOJのデータに加え、狩野正樹様のデータも加えて算出しています。1月頭はしぶんぎ座流星群の活動によるものです。しぶんぎ座流星群以外では特に目立った活動はありません。

2025年1月度Activity Level
2025年1月の流星電波観測結果(放射点補正なし、国内データのみ)

ロングエコー関連の報告

1日のロングエコー(国内統合)

1月の国内電波観測によるロングエコー数は、月初めにしぶんぎ座流星群の活動に伴う増加が見られましたが、過去5年平均と比較すると、少なめの結果でした。放射点が昇った後にピークとなったため、ピーク前のロングエコー数が減ってしまったことと、放射点が低いためにロングエコー数が見かけ上減ってしまった可能性があります。この他、1月12日が多く、この日を中心に前後数日間の高原状にロングエコー数が増加・減少しています。過去5年平均と比較してもやや多めで推移しました。気になって過去の傾向を見てみましたが、1月11日頃を中心とした同様の傾向がみられる年が複数ありました。直近では2019年、2020年そして2023年に見られています。

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