もうすぐ夏休み!夏にみられる流星群を紹介します。7月末はみずがめ座δ流星群、8月にはペルセウス座流星群がピークを迎えます。
7月末はみずがめ座δ流星群
夏休みに入って早々、7月末にはみずがめ座δ流星群がピークを迎えます。毎年安定して活動が見られます。ただ、安定しているが故に(?)、突発出現は聞いたことがありません。
眼視観測(目で見る場合)-2021年は月明りがある
2021年の観測条件は、実は「満月過ぎ」の月明りがあって、条件はよくありません。月を直視しないよう、月から遠い場所を見るとよいでしょう。ピークは7月28日頃。前後数日は流星数が多いでしょう。なお、今年のカレンダーからすると、7月30日~8月1日あたりでもよいでしょう。気持ち月明りも弱くなっていると思います。ご覧の際には、注意事項を参照の上、安全に楽しくご覧ください。
詳細は「2021年 みずがめ座δ流星群の観測条件(詳細情報)」をご覧ください。お勧めの観測時間帯などの情報を掲載しています。
日本時間で2021年7月28日00:00(東京)の夜空.放射点近くに月、木星、土星とにぎやか・・・.
星図:StellaNavigator/AstroArts (アストロアーツ楽天市場店)/(Amazon)
電波観測の場合-多くのエコーが捉えられる
流星電波観測では、毎年多くの流星エコーを観測することができます。例年ペルセウス座流星群よりも流星エコー数だけ考えると多く捉えられるでしょう。7月27日~30日あたりに注目です。
<みずがめ座δ流星群 参考情報>
過去のみずがめ座δ流星群観測結果
8年ぶりに観測条件が良好となるペルセウス座流星群
ペルセウス座流星群は毎年多くの明るい流れ星が見られる流星群です。2021年は月明りやピーク時刻の条件が良好で、8年ぶりに観測条件に恵まれます。(好条件といっても流星数そのものが多いわけではないので誤解しないでくださいね)
眼視観測(目で見る場合)-2021年は好条件!
前述のとおり、2021年は好条件です。月齢4と三日月過ぎの月であり、ペルセウス座流星群が見られる時間帯には月明りもなく、暗い夜空に恵まれます。眼視観測では年間三大流星群のひとつだけあって、流星数も1時間あたりに空さえ暗ければ40個程度に達することも珍しくなく、多くの流れ星が見られます。また、流星の後に「痕」を残すものも見られる時があります。ご覧の際には、注意事項を参照の上、安全に楽しくご覧ください。
詳細は「2021年 ペルセウス座流星群の観測条件(詳細情報)」をご覧ください。お勧めの観測時間帯などの情報を掲載しています。
日本時間で2021年8月13日01:00(東京)の夜空.
星図:StellaNavigator/AstroArts (アストロアーツ楽天市場店)/(Amazon)
<ペルセウス座流星群 参考情報>
2021年 ペルセウス座流星群の観測条件(詳細情報)
ペルセウス座流星群の解説(日本流星研究会・内山氏による)
電波観測の場合-エコー数は少ないがロングエコー数は年間最大
ペルセウス座流星群の対地速度がはやいため、流星電波観測ではあまり多くの流星エコーを捉えることができません。活動規模としては7月末のみずがめ座δ流星群よりも低く、眼視観測の印象とはやや違います。一方で、ロングエコーはとても多く、1日当たりのロングエコー数は年間最大規模となるでしょう。10分間の観測画像に複数のロングエコーが記録されることもあり、とても華やかな印象です。
2021年はピーク時刻(13日4時頃)には放射点高度も十分あります。日本の電波観測者にとっても2021年は好条件で観測できるでしょう。
詳細は「2021年 ペルセウス座流星群 流星電波観測における観測条件」をご参照ください。
<ペルセウス座流星群 参考情報>
過去のペルセウス座流星群観測結果
眼視観測における注意事項
・夜は夏でも冷えます(夜露で体が冷えます).必ず長袖を準備しましょう.
・野生動物に注意.タヌキやイタチはよく見ます(熊や鹿,猪など大型の動物情報に注意).
・私有地への無断立ち入りは絶対ダメ.そしてゴミは持ち帰りましょう.
・流星に感動する気持ちはわかりますが,大声で叫ぶのはやめましょう.
・車で居眠り運転をしないよう計画的に移動しましょう.
・新型コロナウィルス感染症対策にご協力ください.
・治安には十分ご留意頂き,お子様には必ず大人の方が付き添ってください.
参考情報
流星群情報
・目で見ることを想定した毎月の流星群ガイド
(7月の流星群情報/8月の流星群情報)
・電波観測を想定した毎月の流星群ガイド
(7月の流星群情報/8月の流星群情報)
流星電波観測について