流星電波観測では2022年も話題は多い
流星電波観測の場合は,昼夜と月明りの制約がないため,単純にピーク時刻に放射点が昇っているかどうかがポイントです.しぶんぎ座流星群やペルセウス座流星群は眼視観測では薄明と日中ですが,電波観測にとっては放射点高度もあり好条件.さらにふたご座流星群も眼視観測では月明りがありますが,電波観測では全く影響なしで好条件です.
また,2022年は,いくつかの流星群でダストトレイルとの接近が発表されていますが,その中でもこぐま座流星群のダストトレイルとの接近は条件よく観測できるでしょう!
参考資料
・2022年の流星群観測展望(電波観測編)
・年間主要流星群リスト(電波観測編)
眼視観測(目で見る場合)は年始のしぶんぎ座流星群が好条件
2022年は年始にピークを迎えるしぶんぎ座流星群が比較的好条件下で見ることができます.ピーク時刻そのものは薄明時刻ですが,月明りはなく,1月4日に日付が変わった頃から夜明けまで見ることができるでしょう.ペルセウス座流星群は満月で夜明け後のピークと観測条件としては悪いのですが,2021年には1.5日後に突発出現があったこともあり,気にはなります.ふたご座流星群も,下弦の月明かりがあるので,条件は良くありません.
この他,いくつか例年にはない活動の予想もされていますが,日本からは日中だったり,放射点が沈んでいたりと条件はよくありません.12月22日23時頃にはこぐま座流星群の母天体による843年放出のダストトレイルとの接近が予想されています.
参考資料
・2022年の流星群観測展望(眼視観測編)
・年間主要流星群リスト(眼視観測編)
流星電波観測をメインとした2022年流星電波観測ガイド
<流星電波観測者向け>に年間の流星群観測条件を記載した「流星群観測ガイド」を作成しました.一部参考として眼視観測の情報も掲載してあります.